コロナ禍に潜む別の病 後半
コロナ、コロナって大変なことになっているのはわかります。でも待って。そのせいで本当だったら発覚しているはずが見逃されている病気があるかも、っていう話です。
この夏、全身転移の末期ガンと診断されました。前半は肺転移をコロナ疑いと診断され、ひとり外出制限となり途方に暮れるまで。
肺スキャンの結果「リモート診断ののちコロナ検査を受けるべし。それまで外出禁止」という全くありがたくない結果を頂きました。
コロナじゃないんだってばーーー。
この時、エコノミークラス症候群を疑ってました。肺血栓。
適当にネットで検索し、リモート診断をしているやや近所の一般医(一般的に初診リモートは受け付けない)に電話をかけてみる。
珍しく医者本人が出て(通常受付代行につながる)困っている事情を話すと、それ多分コロナじゃないからこれからいらっしゃいと言われ、出かけることに。
とりあえず、コロナ検査さえ受けられればよかったの。(当時コロナ検査には一般医の処方箋が必要でした。現在は薬局とかでも受けられるらしい)コロナがネガティブだってことがわからないと、他の可能性を誰も考えてくれないから。
この時、おいでと言ってくれたジェネラリスト(一般医)には感謝しかないです。多分独立したばっかりって感じのデニムが似合うお兄さん。サイトを後から見ると以前は救急で働いていたみたい。
コロナ検査、血液検査、腹部エコーの処方箋を書いてくれました。
「胸のエコーマンモもしたけど、問題ないって言われたから検査結果持ってきてない」と言うと、帰ったら写真を撮ってメールで送るよう指示される。その後、胸の生体検査を受ける旨の処方箋を受け取る。
コロナ検査ネガティブ。
生体検査の結果が出たので来院するようジェネラリストから連絡をもらう。
全然思ってもいなかった、癌だとは。
しかし、生体検査を受けた次の日、ひどい頭痛が起こってました。目も痛くて開けていられない。痛み止めを飲むために飲む水さえ戻してしまう。それが3日間続いて、目が霞んで見えなくなった。目のあたりがいつも重くて、見るもの全て残像が残り、変な感じ。
関係ないけど、3日間食べてないとフランス人に言ったら「ピザ買ってきてあげようか」って言われた。ピザ!3日食べてない人に!?優しいけど、すごいなフランス人。
と言うわけで、癌告知です。びっくりです。
なんか泣きそうだったけど、泣かなかった。息苦しかった。
帰りに近くで息子用にバゲット買った。人が並んでたから、美味しいのかなって思って。それから、子供服やで妹の娘に可愛い白いワンピースを買った。なんか、プレゼントもできなくなっちゃうのかなと思って。
一週間後、ジェネラリストが予約してくれた国立癌センターへ。自転車で。
まさかの、そのまま入院3週間。予定していたバカンスも当然キャンセル。
と、言うわけです。コロナのせいで簡単に海外へ移動できる状況でないので、家族は会いに来られません。
でもむしろ、迷惑かけなくてよかったな、と思う。
子供が先に死んじゃうかもってだけで、すごい申し訳ない。
もちろん息子もかわいそうだけど。
今の状況下でも、他の病気の可能性を忘れないでほしい。
そして、女性は乳がん検査を受けてください。
そして、そして、ストレスを溜めないで!
そこの頑張る女性、ストレス解消のために酒を飲まないで。
毎日を頑張っている自分を大切に、労ってあげてください。