私の昔の趣味はドラマ鑑賞(日本に限る)だったのですが、最近はあまりみなくなった。
以前と違い集中力が落ちて、単純作業などするとき、おそろしく単純なことでないとドラマを並行して見られなくなったから。
今では、ごはんやおやつを食べるときしか見られない。
息子など、携帯とパソコンでふたつのゲームをしながら、パソコンの隅で映像を見ている。これも若さがゆえ。
これで、日本語と英語が伸びた。
まぁ、それでも先シーズンは「ちはやふる」「DOPE」 「しあわせな結婚」を見た。「しあわせな結婚」が一番面白かった。それぞれのキャラがいい。
そんなわけで、夏シーズンが終了したので、放送済みの「私の夫と結婚して」(日本版)を見た。
タイトルからして私が見ないタイプのドラマなのだが、バラエティーで佐藤健が紹介していたので。

ネタバレあり注意。
いろいろと考えるところがあり、面白く見た。
元々は韓国の小説を韓国でドラマ化したらしいが、日本に合うようにアレンジされているのがわかる作り。
韓国ドラマは見ないのだけど、昔々、ドラマの放送の間に入れる「これまでのお話」を作るアルバイトをしたので、何本か見ている。
制作の時間稼ぎと新規の視聴者を狙う1時間くらいのやつである。
話はそれるけど、韓国ドラマって長くて、最初の方はいいけど、30話あたりからどこ切ればいいんだ〜と終盤大変苦労したの。
(長いから、何話かに1回、全体で数回ダイジェストを作った)
それで、何回も何回もドラマを見た経験があるんです。
というわけで見始めると「韓国っぽい〜」と思った。
偶然の再会やキラキラ御曹司が出てきたり。
日本でも出てくるけど、なんだか韓国風味。
最後に知ったけど、韓国の監督が撮られたそうで、なるほど。
面白かった。
というのも、主人公の性格に、ぐさぐさと身に刺さる、思い当たる点がたくさんあったから。
お人よし、人の頼みを断れない、自身がない、被害者意識が顔に出てる、人にいいように利用される、変な人ばかりが寄ってくる。
わかってます〜。
主人公は夫とその浮気相手、幼馴染の親友に殺され、気づくと10年前に戻っていた。
真実を知った主人公は自分を変えて強くなり運命を変えていくという話。
さすがに、夫と親友に殺されて、過去からやり直せるならなー強くもなれるけどさー。
と思ったけど、私だって死にかけたのだった。
元夫には「死ぬのだったら、この先子供を育てるための金を払え」と言われたのだった。
どうして私は強くなれないのだろう。残りの人生は限られているのに。
と思いながら見た。
守ってくれるキラキラ御曹司の存在というのは大きな違いだが。
俳優さんたちが演じる人物も面白くてよかった。
心が捻れてしまった幼馴染のキレっぷりの振り幅がすごい。
普段の私はここで結構冷めるのだけど、なんだか惹きつけられてしまった。
インパクトある悪役を受けた俳優の白石聖さんは本当によかったと思う。
ぼやっーとした自意識過剰の夫、横山裕も自然で「なんでこうなったんか、ほんとわからん」と思いながら演技してたってインタビューで言ってたけど、まさにそのまま。
客観的に見るとひとりの登場人物。
でも「ほんとわからん」の雰囲気がまさに、でした。
一番気になっていたのは、この幼馴染の存在が、私にもいたからだった。
学生の数年間から社会人になって数年、彼女は私の一番の友達だった。
特に高校3年間、私はぼや〜っとした主体性のない人間だったので、
「inneは大切な私の一番の友達だよ」と言われながら、蔑まれていたことに気づいていなかった。
美人でユーモアがあり、人気者の彼女の一番の友達であることを当時嬉しく思っていた。
彼女が私を引き立て役として側に置いていたことが、今ならドラマを見るようによくわかる。
またまた、と思われそうだけど、ドラマの幼馴染を見いて、彼女のことしか思い浮かばなかった。
大学、就職とちょっとずつ距離感はできて、行動があからさまになり、縁を切ったのだけれど、今でも時々夢に見る。それくらい彼女は私に何かを残したままだ。
最後の方の事件だけど、共通の友達に「inneちゃんのせいで彼女落ち込んでたよ。ひどいことするね」と言われ、縁を切られたこともある。全く思い当たらないが。
そして、それはあんまりだという彼女の行動で離れかけると、未練がある彼氏を追いかけるかの勢いで「離れていかないで、inneは私の大事な一番友達なの。ごめん。」と泣きながらすがられた。
彼女にしろ、元夫にしろ、何かが欠けてそこを他人で埋めようとし、強烈なパワーを注いでくる人がバリア機能のない、ぼーっと突っ立った私に近づいてくるのだろう。
過去に戻って御曹司の助けがあるのはドラマだけだけど、私だって今から変われるのだ。
そう思っていたことを、思い出させてくれるドラマだった。