コロナ禍に潜む別の病 前半
この夏は、私にとって特別な夏となりました。
人生って優しくなくて、誰にとっても同じようにいろんなことが巡ってくる。知っていたつもりだった。
なーんと、離婚して人生のリスタートと思っていた矢先、癌であることが発覚しました。今癌は治らない病気ではないんだけれども、結構進行が進んでおり、わかった時には全身転移の末期でした。今年、年が越せるかというのが一般的数字からの余命です。
私の人生ってほんと冴えないな、って思ってて、元夫のモラハラを母に話したとき母にも「あなたの人生ってくだらないわね」と言われ、その通りだと思った。
なんならいっそ、人生始めからやり直した方がいいんじゃないかなんて思ったこともあったけれど、こんな形で荒療治がやってくるとは。
ツリみたいな内容ですが、本当のことなのです。
今年2月くらいから体調が悪く、病気の発覚が遅れたのはひとえに新型コロナウイルスの影響です。
「あのとき…」って思うのは馬鹿げていると思うけれど、コロナのせいで発見が遅れることがあると思うので、みんな気をつけてほしい。まさかと思ってることが起こるんです。
2月なんだか具合が悪かった。なんか調子悪いな〜という程度。3月、こちらの国では外出制限が始まる。つまり外に出てはいけなくなる。病院は高齢者、持病のある人のみ行ける。一般人で疑いのある人は自宅待機。
この辺りから、断然コロナを疑っていました。肺への転移のせいで息苦しく、背中が異様に痛い。これはコロナの症状です。でも、普段超健康な私はおとなしく自宅待機。
症状はどんどん重たくなっていき、痛みで夜眠れない日が続き、床の上でのたうちまわるという引きこもり期間を送ってました。
5月、外出制限解除。
一般人もコロナ検査を受けるお達しが出たので、すぐさま検査を受けるもネガティブ!!!
愕然としました。感染していたらすぐに治療が受けられるものだと思っていた。
仕方ないので、一般掛かり付け医に「コロナじゃなかったけど本当に息が苦しいし、普通の人の半分のスピードでしか歩けないし、背中も本気痛いんです!!!」と訴える。
医者の言ったことには!
「それはコロナの精神の病よ!!」
コロナ禍が精神的に影響している思い込みだと!
「あなたは健康なの。もっと着飾って外に出て、人に会いなさい。この国でコロナにかかる人が何人いると思うの?あなたの隣にいるわけがないでしょう」
と、すごいこと言われました。(今でも毎日4〜5千人の感染が確認されています)
しかし、なんでか、超強力な痛み止めを処方してくれてて、めっちゃ調子が良くなりました。息子に「ママ、久しぶりに目が開いてる(本当の意味で)」って言われたくらい。
調子が良くなったんで、また具合悪くなったら病院行ってやる〜と思いながら7月。
流石に肺が痛いのはやっぱり良くないので、検査した方がいいだろうと思い至り(友人たちにも散々言われ)別の一般医のところへ行く。
この一般医はハズレで全然喋らなかった。
私が喋るに合わせて、どんどん処方箋を出してくれる。肺スキャナーの処方箋も出してくれたのでよし。『ついでに』気になっていた乳がん検査、エコーとマンモグラフィもしちゃおうと思いつき、処方箋をもらう。
一度だけ彼が喋ったのは、私の質問に「私は知らない」と答えた時!ダメだこの医者。
で、肺スキャナー結果、コロナ疑い!!!
ひとり外出制限になってしまいました!スタートに戻るじゃん!コロナじゃないんだってば!
この時点でエコーマンモの結果は悪性腫瘍はないとの結果でした。
とにかくもう一度コロナ検査を通過しないと先に進めないのだ。
リモート診察可能な一般医を適当にネットで検索するも、初診はリモートNGのところばっかり。前に行った喋らない医者は二週間後にしか予約が取れない。二週間引きこもっておれと、、、。途方にくれる。
可愛い紫陽花の写真でも。